店舗・ガレージの鍵のトラブル

シャッターの鍵が回らない・かからないとき|確認することと、鍵交換・ラッチ交換の違い

症状の整理、自分で確認できること、修理の内容と費用の目安まで

公開日:作成:日本シャッターサービスセンター更新日:
夕方の光の中、閉まった店舗の手動シャッター下部のイメージ
イメージ画像(AI生成)

閉店しようとシャッターを下ろしたのに、鍵がかからない。鍵は回るのに、引っ張るとシャッターが上がってしまう。内側からはかかるのに、外からはかけられない。シャッターの鍵のトラブルは、店舗を閉められない、ガレージを離れられないといった、すぐに困る事態につながります。

「鍵が壊れた」と感じても、実際に直す必要がある箇所は現場によって違います。鍵そのものを交換して直ることもあれば、鍵と連動して施錠するラッチの交換が必要なこともあります。無理に鍵を回したり、部品を外して調べたりすると、かえって修理の範囲が広がることもあります。

この記事では、シャッターの鍵の仕組みと、鍵がかからないときの症状の整理、ご自身で安全に確認できること、修理の内容と費用の目安をまとめます。

シャッターの鍵の仕組み

手動シャッターの鍵は、鍵穴のある「鍵(シリンダー)」だけで施錠しているわけではありません。鍵を回すと、シャッターの下部や内側にある金具が動き、受け側にかみ合うことで、シャッターが持ち上がらないように固定されます。この、かみ合って施錠する金具を「ラッチ」と呼びます。

シャッターの鍵の施錠時と解錠時の仕組みを示した図

鍵の形や取り付け位置、施錠のしかたは、シャッターの種類や製品によって異なります。そのため、「鍵がかからない」という同じ症状でも、原因が鍵の側にあるのか、ラッチや受け側にあるのか、シャッターの下ろし方にあるのかは、現物を見ないと分からないことが多いのです。

鍵の側に原因がある場合

鍵穴にほこりやゴミがたまっている、鍵や鍵穴がすり減っている、内部の部品が傷んでいる、といった場合は、鍵が差し込みにくくなったり、回らなくなったりします。内側と外側のどちらか片方だけで施錠できないときも、鍵の側の不具合が関わっていることがあります。

ラッチや受け側に原因がある場合

鍵は軽く回るのに施錠できない場合は、鍵と連動するラッチがうまく動いていない、受け側とかみ合っていない、といったことが考えられます。ラッチの部品の傷みや、取り付け位置のずれなどが関係していることもあります。

シャッターが最後まで下りていない場合

シャッターが下まで閉まりきっていないと、ラッチが受け側の位置まで届かず、鍵がかからないことがあります。この場合は、鍵の問題というより、開け閉めそのものの不具合です。シャッターが重い、途中で引っかかる、といった症状もあわせて確認しましょう。

鍵がかからないときの症状の整理

相談の前に、今どの動作で困っているかを整理しておくと、状況を正確に伝えやすくなります。原因をご自身で特定する必要はありません。次の表は、相談内容を整理するためのもので、症状から故障箇所を決める診断表ではありません。

鍵のトラブルの症状と相談時に伝えたいことを整理した図
困っている動作 整理しておきたいこと
鍵が差し込めない・回らない どの鍵で、どちら側の鍵穴で起きるか
鍵は回るのに施錠できない 回したときの手応えや、シャッターを引いたときの様子
内側と外側で違う 内側・外側のどちらで施錠できないか
シャッターが最後まで下りない 鍵の操作の前に、開け閉め自体で困っているか

同じ「鍵がかからない」でも、鍵が回らないのか、回るのにかからないのかで、確認する箇所は変わります。また、症状がいつも出るのか、雨の日や寒い日など特定のときだけ出るのか、少しずつ悪くなっているのかも、大切な手がかりです。気づいたことをメモしておくと、相談のときに役立ちます。

店舗では、閉店の時間に合わせて誰が施錠しているかによって、症状の伝わり方が変わることもあります。実際に鍵をかけている方に、どのような状態になるかを確認しておくと、話がスムーズです。

自分で確認できることと手順

鍵がかからないときは、まず強い力をかけないことが大切です。そのうえで、次の順番で見える範囲を確認してください。部品を外したり、工具を使ったりする必要はありません。

手順 確認すること ポイント
① 操作を止める 鍵を力いっぱい回さない 鍵が折れたり、内部の部品を傷めたりする
② 閉まり具合の確認 シャッターが床まで下りているか 下まで閉まっていなければ、鍵より開け閉めの問題の可能性
③ 足元の確認 シャッターの下や両側に小石・ゴミ・荷物がないか 手を差し込まず、目で見て確認する
④ 鍵の確認 合鍵ではなく元の鍵で試す、鍵が曲がっていないか 合鍵で回りにくいことがある
⑤ 状態の記録 どちら側の鍵か、回したときの様子、いつからか 写真は鍵の番号が写らないように撮る

鍵穴に市販の油を差すと、ほこりが付着して状態を悪くすることがあります。手入れの方法は、お使いの製品の取扱説明書を確認してください。

【やってはいけないこと】

  • 鍵を強い力で回す、ペンチなどで回す(鍵が折れて鍵穴に残ると、修理の範囲が広がる)
  • 施錠部分やシャッターをこじる、たたく(ラッチやスラットを変形させることがある)
  • カバーや鍵の部品を取り外して原因を調べる(元に戻せなくなったり、けがをしたりする危険がある)
  • 開け閉めにも異常があるのに使い続ける(シャッターの下に人が入らないようにし、使用を止める)

業者に依頼するケースと費用の目安

手順を確認しても施錠できない場合は、修理を相談してください。次のような場合は、早めの相談をおすすめします。

鍵が回らない・片側だけ施錠できない

鍵の側に原因がある場合は、鍵の交換で対応することがあります。鍵交換は、取り付け部分の加工が必要かどうかで作業の内容が変わります。

鍵は回るのに施錠できない

ラッチや受け側が関わっている可能性があります。ラッチの交換が必要な場合、現場での加工を伴うこともあります。鍵だけを交換しても直らないことがあるため、現物を確認して工事の対象を決めます。

シャッターが最後まで下りない・重い

開け閉めの不具合が鍵にも影響している場合は、ばねやガイドレールなど、鍵以外の部分の確認が必要です。

修理費用の目安

東海でよくご相談いただく作業の費用の目安(税込)は次のとおりです。鍵の交換は「シャッターの鍵(シリンダー)の交換」の行をご覧ください。ラッチの交換は、現地確認のうえお見積もりします。

作業の内容費用の目安(税込)
点検・調整(動きが重い・異音がする)7,000円〜
シャッターの鍵(シリンダー)の交換12,000円〜
リモコンの交換8,000円〜
スラットの部分修理・脱線の復旧14,000円〜
スプリング(バネ)・シャフトの交換35,000円〜
スラットの交換35,000円〜
シャッター本体の交換(手動・ガレージ)63,000円〜
電動シャッターの開閉機(モーター)の交換77,000円〜
手動シャッターを電動に切り替え95,000円〜

※作業ごとの最低額の目安です。シャッターの大きさ・種類、交換する部品、取り付けの場所によって変わります。現地調査とお見積もりは無料で、お見積もりを見てお断りいただいても費用はかかりません。

見積もりでは、交換する部品、取り付け・調整・加工の範囲、出張などの費用の有無、総額に含まれる項目を確認しましょう。見積書の見方は「シャッター修理の見積もりで確認する項目」の記事で詳しく紹介しています。

かんたん入力で、無料見積もりをスタートできます

最終的な費用は、現地で状態を確認したうえでご案内します。

無料見積もりシミュレーションへ →

相談の準備と、鍵のトラブルを防ぐために

相談するときに伝えたいこと

次の5つを分かる範囲でお知らせいただくと、状況を確認しやすくなります。分からない項目は「不明」で構いません。

相談時に伝えたい5つのことのチェックリスト
  • 設置場所と市区町村、店舗・ガレージなどの用途
  • メーカー名と、手動・電動の種類
  • 鍵が回るか、内側・外側のどちらで施錠できないか
  • いつから症状が出たか、以前の修理や鍵交換の有無
  • 閉店時の施錠や出入りなど、今困っていることと、現地確認に立ち会える時間帯

写真を送るときの注意

写真は、安全な位置から全体と気になる箇所を撮影できる場合にご用意ください。鍵に刻まれた番号や、住所・店名などが写り込まないように注意しましょう。写真では内部の状態までは分からないため、工事の範囲は現地で確認してご案内します。

下まで閉めてから施錠する

シャッターが閉まりきる前に鍵を回すと、ラッチが受け側にうまくかみ合わず、部品に無理な力がかかることがあります。シャッターが床まで下りたことを確かめてから、鍵を回す習慣をつけましょう。シャッターの下や両側に荷物や看板を置かないことも、閉まりきらない状態を防ぐことにつながります。

鍵の扱いに気をつける

鍵を差したままシャッターを動かしたり、鍵をてこのように使ってシャッターを持ち上げたりすると、鍵や鍵穴が傷みます。合鍵を使っていて回りにくいと感じたら、元の鍵と比べてみてください。鍵が曲がっている、すり減っていると感じたら、早めに交換を考えましょう。

小さな変化のうちに相談する

「鍵が回りにくくなった」「何度か回し直さないとかからない」といった変化は、不具合のサインかもしれません。まったく施錠できなくなってからでは、閉店や外出の予定に合わせた対応が難しくなることもあります。気になる変化があれば、早めにご相談ください。

よくある質問

シャッターの鍵が回らないときは、油を差してもよいですか?

鍵穴に市販の油を差すと、ほこりが付着して状態を悪くすることがあります。手入れの方法は、お使いの製品の取扱説明書を確認してください。合鍵ではなく元の鍵で試す、鍵が曲がっていないかを見る、といった確認は安全にできます。鍵を強い力で回したり、ペンチなどで回したりするのは避けましょう。

鍵は回るのに施錠できないのはなぜですか?

鍵と連動して施錠するラッチがうまく動いていない、受け側とかみ合っていない、シャッターが最後まで下りていない、といったことが考えられます。この場合、鍵だけを交換しても直らないことがあるため、現物を確認して工事の対象を決めます。

鍵交換の費用はどのくらいですか?

日本シャッターサービスセンターでは、鍵(シリンダー)の交換は12,000円〜(税込)が目安です。取り付け部分の加工が必要な場合やラッチの交換は、現地確認のうえお見積もりします。シャッターの種類や設置状況、対応の時間帯によって変わるため、正確な費用は現地で状態を確認してお伝えします。

まとめ

シャッターの鍵がかからない原因は、鍵そのもの、鍵と連動するラッチや受け側、シャッターの閉まり具合など、いくつか考えられます。まずは無理に回さず、シャッターが下まで閉まっているか、足元に物がないか、元の鍵で試したかを確認してください。

それでも施錠できない場合は、どの動作で困っているかを整理して相談するのが近道です。鍵交換で直ることもあれば、ラッチの交換や加工が必要なこともあります。現物を確認したうえで、工事の対象と費用をご説明します。

店舗・テナントのシャッターの鍵やラッチについては「法人向けシャッター工事」、防火シャッターの点検は「防火シャッター」のページもご覧ください。

【付録】この記事で使った用語

用語 説明
シリンダー 鍵を差し込んで回す、鍵穴のある部品。
ラッチ 鍵の操作と連動して動き、受け側にかみ合ってシャッターを施錠する金具。
受け側 ラッチがかみ合う側の部分。施錠したシャッターが持ち上がらないように固定する。
座板 シャッターカーテンの一番下の部材。
ガイドレール シャッターの両側にある縦のレール。カーテンの上下の動きを案内する。
スラット シャッターカーテンを構成する横長の板。
軽量シャッター 店舗や住宅のガレージなどで使われる、比較的薄い板でできたシャッター。
現場加工 部品を取り付けるために、現場で金具や取り付け部分を加工する作業。

シャッターのご相談

まずはお気軽にご相談ください

東海(愛知・岐阜・三重・静岡)でのシャッターのご相談を承ります。設置場所と、症状が起きたときの状況、メーカー名、手動・電動の種類などを分かる範囲でお知らせください。