建物の管理者・オーナーの方へ

台風や車の接触でシャッターが壊れたとき|見積もりと保険の確認の進め方

使用を止めて記録する、契約先に確認する、見積もりは損傷の原因ごとに分けてもらう

公開日:作成:日本シャッターサービスセンター
雨上がりの朝、ぬれた歩道に映り込む小さな店舗の閉じたシャッターを、歩道の低い位置からのイメージ
イメージ画像(AI生成)

台風の翌朝、店舗のシャッターがへこんでいた。強い風にあおられて、レールから外れかけている。配送の車がバックしたときに、シャッターに当たった。シャッターが壊れるきっかけは、ある日突然やってきます。

こうしたとき、「早く直したい」と同時に気になるのが、保険を使えるかどうかではないでしょうか。ただ、補償の対象になるかは、契約内容と保険会社の判断によります。修理を急ぐあまり記録を残さずに直してしまうと、後から状況を説明できなくなることもあります。

修理を決める前に、記録を残し、契約先に確認し、見積もりは損傷の原因ごとに分けてもらうことが大切です。 この記事では、店舗オーナーや事業所の総務・設備担当者、建物の管理会社の方に向けて、壊れた直後の対応、記録の残し方、保険の確認の進め方、見積もりの受け取り方をまとめます。

壊れたことに気づいたら最初にすること

まずは、人の安全を確保します。シャッターを無理に動かすと、損傷が広がったり、けがをしたりするおそれがあります。

使用を止め、周りへの立ち入りを制限する

業界団体は、いつもと違う動きや異音があるときは使用を中止し、通行を禁止するよう呼びかけています。開け閉めの途中で引っかかる、レールから外れかけている、といった状態であれば、使用を止め、周りに立ち入らないよう表示を出しましょう。

強い風が続いているときは近づかない

業界団体は、強風のときにはシャッターに近づいたり、操作したりしないよう呼びかけています。台風の最中や風が残っているうちは、壊れたシャッターを確かめに行くのも控えてください。風が収まってから、離れた位置で状態を見るようにします。

【やってはいけないこと】

  • 風が強い中で、シャッターを開け閉めしたり、押さえに行ったりする
  • 外れかけたカーテンを、手でレールに押し戻す
  • 動くか確かめるために、何度も操作を繰り返す
  • 写真を撮る前に、壊れた部品を片付けたり、自分で直したりする

被害の記録を残す

安全を確保したら、次は記録です。同じ記録が、修理の相談、契約先への連絡、社内の報告のすべてに使えます。

被害の記録に残すこと
状況 記録したいこと
台風・強風のあと 気づいた日時、その前に正常に使った日時、飛んできた物の有無、周りの建物の被害
車の接触 接触した日時、当たった車両と運転者の連絡先、当たった部分、その場で確認したこと
共通 全体と近くの写真、止まっている位置、操作盤の表示、今の動き

写真は、まず少し離れてシャッター全体と周りの様子が分かる1枚を撮り、次にへこみやレールの曲がりなど気になる部分を何枚か残します。脚立に上ったり、高い場所に近づいたりする必要はありません。車が当たった場合は、その場で運転者と連絡先を交換し、当たった部分を一緒に確かめておくと、後のやり取りが進めやすくなります。運転者が別の会社の従業員であれば、その会社の窓口も聞いておきましょう。

以前の点検記録も探しておく

壊れる前の状態が分かる点検記録や、以前の修理の記録があれば、あわせて探しておきましょう。今回の出来事で壊れたのか、以前から傷んでいたのかを整理するときに役立ちます。

閉まらない・開かないときの応急の対応

壊れたシャッターが開いたまま、あるいは閉じたまま動かない場合は、修理までの防犯と出入りの方法を決める必要があります。内側の扉で区画する、見回りを増やすなど、建物に合った方法を選びましょう。応急の作業を頼むときも、その前に写真を残しておくと、元の状態を説明できます。相談の際は、営業や出入りにどんな支障が出ているかもあわせてお伝えください。

保険の確認は、先に契約先へ

保険の確認は、修理を発注する前に、加入している保険会社や代理店に連絡しておくと安心です。補償の対象になるかは契約内容と保険会社の判断によるため、修理業者の話だけで判断しないでください。

誰の保険が関わるかを整理する

シャッターの持ち主と、壊れた原因によって、連絡する先が変わることがあります。

  • 自社の建物のシャッター:自社が契約している保険の窓口
  • テナントとして借りている建物:建物のオーナーや管理会社にも連絡する
  • 車が当てた場合:当てた側にも連絡し、相手方の対応を確認する

どの保険で扱うかは、それぞれの契約と保険会社の判断によります。借りている建物の場合は、修理の手配を誰がするかも、オーナーや管理会社と確かめてから進めましょう。

契約先に聞いておきたいこと

連絡するときは、どのような書類が必要か、見積書の書き方に指定があるか、修理の前に確認に来るか、を聞いておきます。必要な書類が分かってから見積もりを依頼すると、出し直しを減らせます。見積書の宛先や日付、現地を確認した日も、指定があれば合わせてもらいましょう。

社内では、保険の窓口と修理の窓口が別の部署になっていることもあります。たとえば、保険の連絡は総務、修理の手配は設備の担当、という分け方です。記録した写真と日時を両方の担当で共有しておくと、同じことを何度も確かめずに済みます。

「保険で自己負担なく直せる」という勧誘に注意

国民生活センターは、「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」という勧誘によるトラブルについて注意を呼びかけています。高額な手数料の説明が不十分だったり、保険会社をだますような請求が行われていたりする例が報告されています。

注意喚起では、次のような点が挙げられています。

  • 勧誘を受けても、すぐに契約しない
  • 加入先の保険会社や代理店に相談する
  • うその理由で保険金を請求することは絶対にしない
  • 請求の期限が迫っているといった勧誘をうのみにしない
  • 複数の事業者で比べ、工期や費用を十分確認する

住宅向けの注意喚起ですが、店舗や事業所でも、台風のあとに同じような勧誘を受けたときは、この考え方で落ち着いて対応しましょう。壊れた原因を実際と違うように説明することは、絶対に避けてください。

同じような状況でお困りでしたら、ご相談ください

設置場所、手動・電動の種類、今の状態をお知らせいただくと、確認しやすくなります。写真はLINEで送れます。

見積もりで分けて書いてもらうこと

見積もりは、損傷の原因や工事の段階ごとに分けて書いてもらうと、保険会社や社内への説明がしやすくなります。

見積書を分けて書いてもらう項目の例
分けたい項目 理由
今回の損傷と、以前からの劣化 今回の出来事でどこが壊れたのかを説明しやすくする
応急の対応と、本修理 急いで行う作業と、後で行う作業を区別する
部位ごとの内訳 カーテン、レール、ケース、開閉機など、どこを直すかを明らかにする
修理と交換の案 修理で済む場合と、交換を検討する場合を比べる

現地で確認すると、今回の出来事とは別に、部品の劣化が見つかることもあります。その場合も、同じ見積もりにまとめず、分けて示してもらいましょう。どの部分が今回の損傷で、どの部分が以前からの劣化なのかは、写真と短い説明を添えた報告にしてもらうと、社内の承認にも使いやすくなります。見積書の項目の見方は、別の記事でも解説しています。

費用が変わる要素と、日本シャッターサービスセンターでできること

台風や車の接触による修理は、損傷の範囲によって内容が大きく変わります。そのため、ここでは金額の目安ではなく、費用が変わる主な要素を整理します。

費用が変わる要素 内容
損傷の範囲 カーテンの一部か、レールやケース、開閉機にも及ぶか
修理の方法 部品の交換で済むか、本体の交換が必要か
シャッターの種類と大きさ 手動・電動、軽量・重量、開口の寸法
部品の取り寄せ 製品に合う部品の手配が必要か
作業の条件 作業できる曜日・時間帯、営業や入出荷との調整、高所作業の要否

※費用は、シャッターの種類・大きさ・設置状況、部品の取り寄せの有無によって変わります。別途、基本料金や作業の時間帯による料金がかかる場合があります。正確な費用は、現地で状態を確認したうえでお見積もりします。

日本シャッターサービスセンターでは、台風や車の接触で壊れたシャッターの修理、部品交換、交換のご相談を承ります。現地で損傷の範囲を確認し、今回の損傷と以前からの劣化、応急の対応と本修理を分けて見積もりをお出しします。保険の手続きそのものは、契約先にご確認ください。

嵐のあとの晴れた日、落ち葉が少し散った車庫の前で、閉じたガレージシャッターを正面からのイメージ
イメージ画像(AI生成)

法人のお客様には、作業できる曜日や時間帯を伺い、工事の日時と範囲を整理してからお見積もりします。新設・防火・法人向けの工事には、5年間の施工保証が付きます。損傷が大きく、交換を検討する場合の考え方は、次の記事をご覧ください。

次の台風や接触に備えて

修理が終わったら、次に備えておきましょう。

次の台風や接触に備える4つのこと

強風の中で操作しない段取りを決める

台風が近づいているときは、風が強くなる前に開け閉めを終える段取りを決めておきます。誰がいつ閉めるかを決めておくと、強風の中で操作する事態を避けやすくなります。シャッターの前に置いている看板や鉢植えなど、飛ばされやすい物も片付けておきましょう。

平常時の写真と点検記録を残す

ふだんの状態の写真を撮っておくと、何かあったときに比べやすくなります。点検の記録とあわせて保管しておきましょう。

車の動線を見直す

車の接触が起きた場合は、車を停める位置や出入りの向きを見直します。シャッターの手前に停止の目印を付けるなど、当たりにくくする工夫も考えましょう。

まとめ

台風や車の接触でシャッターが壊れたときは、まず使用を止め、強い風の中では近づかないようにします。風が収まったら、日時、写真、止まっている位置、当たった車両の情報などを記録し、以前の点検記録も探しておきましょう。

保険の確認は、修理を発注する前に契約先へ。補償の対象になるかは契約内容と保険会社の判断によります。「保険で自己負担なく直せる」という勧誘はすぐに契約せず、うその理由での請求は絶対に避けてください。見積もりは、今回の損傷と以前からの劣化、応急と本修理を分けて受け取ると、説明がしやすくなります。

修理の流れや症状ごとの確認は「シャッター修理」、店舗・倉庫・事業所のシャッター工事は「法人向けシャッター工事」、壊れたシャッターを新しく入れ替える場合は「シャッターの新設・取り付け」のページもご覧ください。

【付録】この記事で使った用語

用語 説明
カーテン(スラット) シャッターの開け閉めする面。細長い板をつないで作られている。
ガイドレール 開口の左右に付く縦のレール。カーテンの上下の動きを案内する。
シャッターケース 開口の上部に付く箱。巻き取ったカーテンを収める。
開閉機 電動シャッターを動かすための装置。
応急の対応 本修理までの間、安全や防犯のために行う一時的な作業。
本修理 損傷した部分を直し、元のように使える状態に戻す工事。
経年劣化 長く使ううちに、部品がすり減ったり、さびたりして傷むこと。
代理店 保険会社に代わって、保険の契約や手続きの窓口となる事業者。
作成:日本シャッターサービスセンター
運営:ジャパン合同会社。施工事例やご相談前の確認事項を掲載しています。

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