建物の管理者・オーナーの方へ
電動シャッターのリモコン・スイッチが効かないとき|事業所で確認することと、追加・交換の考え方
どの操作で効かないかを分けて確かめる。紛失や追加の扱い、安全に操作する場所まで

朝、店を開けようとしてリモコンを押しても、シャッターが動かない。出荷の前なのに、壁のスイッチを押しても反応がない。電動シャッターの操作が効かないと、営業や作業の段取りがそこで止まってしまいます。
電動シャッターは、押しボタンスイッチやリモコンで操作します。業界団体の資料でも、押しボタンスイッチで開け閉めし、リモコンを使えば離れたところからも操作できる、と説明されています。効かないときは、リモコンの側なのか、スイッチの側なのか、それともシャッター本体の側なのかによって、確かめることが変わります。
まずは「どの操作で効かないか」を分けて考えることが大切です。 この記事では、事業所の設備担当者や店長の方に向けて、確かめる順番、業者に相談したほうがよい状態、リモコンの紛失や追加の扱い、安全に操作する場所の考え方をまとめます。途中で止まる場合は、別の記事で解説しています。
リモコン・スイッチが効かなくて困っている方へ
無理に操作を続けず、症状と様子をお知らせください。写真はLINEで送れます。現地調査・お見積もりは無料です。
まず「どの操作で効かないか」を分ける
最初に、効かない範囲を確かめます。範囲が分かると、原因のありかを絞りやすくなります。

| 効かない範囲 | 考えられること | 次に確かめること |
|---|---|---|
| リモコンだけ効かない(壁のスイッチでは動く) | リモコンの電池、リモコン本体、受信の具合 | 電池、別のリモコン、操作する距離と向き |
| 特定のリモコンだけ効かない | そのリモコンの電池や故障、登録の状態 | 電池を替えても効かなければ相談 |
| 壁のスイッチでも動かない | 電源、ブレーカー、操作盤や本体の不具合 | ブレーカー、停電、操作盤の表示 |
| ときどき効く・効かない | 電池の消耗、スイッチの接触、受信の具合 | 起きた時間や場所を記録して相談 |
ここに挙げたのは考えられることの例です。症状と原因が一対一で決まるわけではないため、目安として使ってください。
自分で確かめられること
脚立に上ったり、カバーを外したりしなくても確かめられることがあります。シャッターの下には入らず、次の順番で見てみましょう。
リモコンの電池と、別のリモコン
リモコンの電池を新しいものに替えて試します。事業所に複数のリモコンがある場合は、別のリモコンでも動かないかを確かめます。別のリモコンで動けば、最初のリモコンの側に原因がある可能性が高くなります。電池を替えたときは、替えた日をリモコンや台帳に書いておくと、次の交換の目安になります。
操作する距離と向き
リモコンは、操作する場所や向きによって届きにくいことがあります。シャッターに近づいて、シャッターが見える位置から操作してみましょう。ただし、シャッターの下には入らないでください。
壁のスイッチ、ブレーカー、操作盤の表示
壁の押しボタンスイッチで動くかを試します。どちらでも動かない場合は、分電盤のブレーカーが落ちていないか、停電していないかを確かめます。操作盤にランプや表示がある場合は、その状態を写真に撮っておくと、相談のときに役立ちます。停電のあとは、取扱説明書の停電時・復旧後の項目も確認してください。
【やってはいけないこと】
- 反応しないからと、ボタンを何度も押し続ける
- 操作盤やスイッチのカバーを開けて、中の配線に触れる
- 動かないシャッターを、手で引き上げたり押し下げたりする
- 別の機種の登録方法やリセットの方法を、そのまま試す
- 水にぬれたスイッチを、乾く前に操作する
同じような状況でお困りでしたら、ご相談ください
設置場所、手動・電動の種類、今の状態をお知らせいただくと、確認しやすくなります。写真はLINEで送れます。
業者に相談したほうがよい状態
次のような場合は、無理に操作を続けず、使用を止めて相談してください。業界団体も、点検や修理には専門知識が必要で、利用者が修理・分解・改造をしないよう呼びかけています。
- 電池を替えても、どのリモコンでも動かない
- 壁のスイッチでも動かず、ブレーカーや停電にも問題がない
- スイッチが割れている、押した感触がおかしい、雨で水がかかった
- 新しいリモコンを使うために、登録の作業が必要
- 効いたり効かなかったりを繰り返す
相談のときは、どの操作で効かないか、いつから起きているか、操作盤の表示、製品のラベルにある型式などの表示を伝えていただくと、確認がスムーズです。リモコンの登録の方法は機種によって異なるため、機種が分かると準備がしやすくなります。
どうしても開けたいとき
業界団体の資料では、停電のときを想定して、ケースの部分にある手動ハンドルや手動チェーンで開けられる仕組みが説明されています。ただし、仕組みや手順は製品によって異なり、高い場所での作業になることもあります。取扱説明書で手順が確かめられない場合は、無理に操作せず、相談のときに「急いで開けたい」と伝えてください。
リモコンの紛失・追加・交換と管理
事業所では、複数の人がリモコンを使うことがよくあります。紛失や担当者の異動のときにどうするかを、決めておきましょう。
紛失したとき
リモコンをなくしたときは、なくした場所と日時を確かめ、社内で共有します。なくしたリモコンが使えないようにできるか、登録の扱いをどうするかは、機種によって異なります。防犯の面でも気になる場合は、早めに相談してください。
追加・交換のとき
リモコンを追加したり、古くなったリモコンを交換したりするときは、今のシャッターに合うものを選び、登録の作業をする必要があることがあります。消費者庁や業界団体の資料では、誤って押されて動くことを防ぐため、2回の操作で動くツーアクションのリモコンが挙げられています。追加や交換のときに、あわせて検討するとよいでしょう。
本数と持つ人を台帳にする
リモコンの本数、番号、持つ人、置き場所を台帳にまとめておくと、紛失に早く気づけます。退職や異動のときに回収するルールも決めておきましょう。
操作する場所を見直す
リモコンが効かないことをきっかけに、操作する場所も見直しておきましょう。

リモコンならではの事故もあります。消費者庁の注意喚起には、ポケットの中でリモコンのボタンが押され、意図せずシャッターが降りた例が載っています。操作する場所の問題も指摘されており、消費者安全調査委員会の報告書では、押しボタンスイッチの位置からシャッターの下が見えていなかった事故があったとされています。
業界団体や消費者庁は、次のような点を呼びかけています。
- シャッターの下に人がいないことを確かめてから操作する
- 止まるまでそばを離れず、最後まで見届ける
- リモコンはポケットなどに入れない
リモコンは離れた場所から操作できる便利な道具ですが、シャッターが見えない場所から操作すると、下にいる人に気づけません。リモコンは必ずシャッターが見える位置で使うよう、社内で共有しておきましょう。車の中からリモコンで操作する車庫や搬入口では、シャッターの前で車を止め、開ききったことを確かめてから進むことも、あわせて伝えておくと安心です。
費用が変わる要素と、日本シャッターサービスセンターでできること
リモコンやスイッチの不具合は、原因がどこにあるかによって対応が変わります。そのため、ここでは金額の目安ではなく、費用が変わる主な要素を整理します。
| 費用が変わる要素 | 内容 |
|---|---|
| 原因のありか | リモコン、受信の部分、壁のスイッチ、操作盤、開閉機のどこか |
| 対応の内容 | 調整や登録で済むか、部品の交換が必要か |
| リモコンの本数 | 追加・交換する本数、登録の作業の有無 |
| 製品と年数 | 今の製品に合う部品を手配できるか |
| 作業の条件 | 作業できる曜日・時間帯、営業や入出荷との調整 |
※費用は、シャッターの種類・大きさ・設置状況、部品の取り寄せの有無によって変わります。別途、基本料金や作業の時間帯による料金がかかる場合があります。正確な費用は、現地で状態を確認したうえでお見積もりします。
日本シャッターサービスセンターでは、電動シャッターのリモコンやスイッチ、操作盤の不具合の点検、修理、部品交換のご相談を承ります。現地で原因のありかを確かめ、調整で済むか、部品の交換が必要かをご案内します。

法人のお客様には、作業できる曜日や時間帯を伺い、工事の日時と範囲を整理してからお見積もりします。複数の出入口のリモコンをまとめて見直したい、操作の方法を変えたいといったご相談も承ります。新設・防火・法人向けの工事には、5年間の施工保証が付きます。
日頃の管理で気をつけること
操作の機器のトラブルは、日頃の管理で防ぎやすくなります。

予備の電池と置き場所を決める
リモコンの予備の電池を用意し、置き場所を決めておきます。電池が弱ってくると、効いたり効かなかったりすることがあるため、早めの交換を心がけましょう。
スイッチのまわりを片付ける
壁のスイッチの前に荷物や台車が置かれていると、操作しにくくなるだけでなく、シャッターの下が見えにくくなることもあります。スイッチのまわりは、物を置かない場所として決めておきましょう。
点検でスイッチとリモコンも見てもらう
業界団体は、シャッターの日常点検と定期点検が必要だとしています。業界団体の点検ガイドでは、日常点検の項目として、操作スイッチの操作性も挙げられています。押した感触がおかしい、反応が遅いといった変化に気づいたら、点検の際に伝えてください。
よくある質問
リモコンを押してもシャッターが動かないとき、まず何を確かめますか?
最初に、リモコンだけが効かないのか、壁のスイッチでも動かないのかを分けます。リモコンだけなら電池の交換や別のリモコンでの確認、操作する距離と向きを試します。壁のスイッチでも動かない場合は、ブレーカーや停電、操作盤の表示を確認します。
どんな状態になったら、業者に相談したほうがよいですか?
電池を替えてもどのリモコンでも動かない場合や、壁のスイッチでも動かずブレーカーや停電に問題がない場合です。スイッチが割れている、雨で水がかかった、効いたり効かなかったりを繰り返す場合も、使用を止めて相談してください。
リモコンをなくしたときや、追加・交換するときの注意点は?
なくしたリモコンを使えないようにできるか、登録の扱いをどうするかは機種によって異なるため、防犯面が気になる場合は早めに相談してください。追加や交換では登録の作業が必要なことがあり、誤って押されても動きにくい2回の操作で動くリモコンも検討できます。
まとめ
電動シャッターのリモコンやスイッチが効かないときは、まず「どの操作で効かないか」を分けます。リモコンだけ効かないなら電池や別のリモコン、壁のスイッチでも動かないならブレーカーや停電、操作盤の表示を確かめましょう。それでも動かない場合や、スイッチの破損、登録が必要な場合は、ボタンを押し続けたりカバーを開けたりせず、使用を止めて相談するのが確実です。
リモコンの紛失や追加は台帳で管理し、ツーアクションのリモコンも検討しましょう。操作は、シャッターの下が見える位置から行い、最後まで見届けることが大切です。
修理の流れや症状ごとの確認は「シャッター修理」、店舗・倉庫・事業所のシャッターの修理は「法人向けシャッター工事」、古い電動シャッターを入れ替える場合は「シャッターの新設・取り付け」のページもご覧ください。
【付録】この記事で使った用語
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 押しボタンスイッチ | 壁などに付いた、シャッターを開け閉めするためのボタン。 |
| リモコン | 離れた場所からシャッターを操作するための送信機。 |
| 操作盤 | スイッチやランプがまとめて付いた箱。機種によって表示の内容が異なる。 |
| 登録 | リモコンをシャッターの受信の部分に覚えさせる作業。方法は機種によって異なる。 |
| ツーアクションのリモコン | 2回の操作で動くリモコン。誤って押されたときに動きにくい。 |
| 開閉機 | 電動シャッターを動かすための装置。 |
| 分電盤 | 建物の電気を各回路に分ける箱。ブレーカーが収められている。 |
| ブレーカー | 電気の使い過ぎや異常のときに、自動で電気を止める装置。 |