建物の管理者・オーナーの方へ

飲食店のシャッターで気をつけること

油汚れと清掃、営業時間に合わせた運用と修理の頼み方、テナントとして確認すること

公開日:作成:日本シャッターサービスセンター
閉店後の夜、シャッターが下りた小さな飲食店の入口を正面からのイメージ
イメージ画像(AI生成)

飲食店のシャッターは、毎日の開店と閉店で必ず開け閉めされます。仕込みのために早朝に開け、片付けを終えた深夜に閉める店も多いでしょう。そのうえ、厨房から出る油煙や清掃の水、食材の搬入など、ほかの業種にはない負担もかかります。

飲食店のシャッターは、「毎日使う」「汚れやすい」「営業時間に作業が限られる」という条件が重なります。 動きが重い、音がするといった変化を放っておくと、開店前や閉店後に開け閉めできなくなり、営業そのものに響くことがあります。

この記事では、飲食店のオーナーや店長、飲食テナントが入る建物の管理担当者に向けて、油汚れと清掃の注意点、営業時間に合わせた運用と修理の頼み方、テナントとして確認しておきたいことをまとめます。

店舗のシャッターのことで困っている方へ

店舗・工場・倉庫・ビル・管理物件のシャッター工事を承ります。稼働の予定や立会いの条件を伺い、工事できる日時と範囲を整理してからお見積もりします。新設・防火・法人の工事には5年間の施工保証が付きます。

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飲食店のシャッターならではの使われ方

まず、飲食店のシャッターにどんな負担がかかっているかを整理します。

使われ方 シャッターへの影響
開店・閉店での毎日の開け閉め 回数が多く、部品の摩耗が進みやすい
早朝の仕込み、深夜の閉店 開け閉めの時間帯が近隣の静かな時間と重なる
食材や飲料の搬入 台車や箱が下端やレールに当たりやすい
厨房の油煙、清掃の水 油やほこりが付き、動きが重くなる原因になる
入口まわりの看板・のれん・照明 開け閉めの範囲と重なると、ぶつかる原因になる

路面店の入口だけでなく、裏手の搬入口や、ビルの通路側の出入口にシャッターがある店もあります。どこに何台あり、誰が毎日操作しているかを把握しておくと、不具合が出たときに状況を伝えやすくなります。

油汚れと清掃で気をつけること

厨房の換気や調理の油煙は、店の内外のシャッターにも少しずつ付きます。油はほこりを呼び、ガイドレールの中や下端のゴム、スラットのすき間にたまっていきます。たまった汚れは、動きが重い、引っかかる、音がするといった変化の原因になります。

飲食店の入口シャッターで汚れや傷みが出やすい場所

日頃の手入れのポイント

表面の汚れは、乾いた布や固く絞った布でこまめに拭き取るのが基本です。汚れがひどくなってから一度に落とそうとすると、強くこすったり、強い洗剤を使ったりしがちです。閉店後の片付けの流れに、シャッターの拭き掃除を組み込んでおくと続けやすくなります。

ガイドレールの奥や、ケースの中まで汚れが入り込んでいる場合は、無理に分解せず相談してください。どこまで掃除してよいか、使ってよい洗剤は何かは、製品や部品によって異なります。

【やってはいけないこと】

  • 床の清掃の水を、シャッターの下端やスイッチ、電動の操作部に直接かける
  • 油汚れを落とすために、成分の分からない強い洗剤や溶剤を使う
  • 動きが重いからと、自己判断で油やスプレーをレールに吹き付ける(汚れを呼び込むことがある)
  • 開け閉めの途中で引っかかったまま、力で押し上げたり引き下ろしたりする

衛生面との関わり

飲食店の営業許可には、都道府県等が条例で定める施設の基準があります。厚生労働省が示す基準には、屋外からの汚染を防止するための構造や設備、ねずみや昆虫の侵入を防止できる設備を備えることが含まれています。

シャッターの下端のすき間や、閉まりきらない状態は、こうした点にも関わることがあります。シャッターの状態が施設の基準でどう扱われるかは、店舗の所在地を所管する保健所に確認してください。

営業時間とシャッターの運用

飲食店では、シャッターが開かなければ開店できず、閉まらなければ店を離れられません。日頃の運用を決めておくことが、トラブルを小さくする近道です。

開け閉めの担当と手順を決める

アルバイトや従業員が交代で開け閉めする店では、操作の仕方が人によって違うことがあります。下端に物がないか確かめてから操作する、途中で止まったら無理に動かさない、といった手順を共有しておきましょう。鍵やリモコンの置き場所も決めておくと安心です。

電動シャッターが途中で止まる、閉まらないときの確認の仕方は、別の記事で解説しています。

近隣への配慮

早朝や深夜の開け閉めでは、作動音や振動が近隣に響くことがあります。急に音が大きくなった、きしむようになったという変化は、部品の摩耗や汚れのサインのこともあります。近隣から指摘を受けてから慌てるより、変化に気づいた段階で点検を相談するほうが、対応の幅が広がります。

点検や修理は営業時間外に組む

飲食店では、営業時間中にシャッターの作業をするのは難しいものです。点検や修理を相談するときは、定休日や開店前、閉店後など作業できる時間帯を最初に伝えてください。部品の取り寄せが必要な場合は、取り寄せの間の開け閉めをどうするかもあわせて相談しておくと、営業への影響を抑えやすくなります。

テナントとして入っている場合の確認

ビルや商業施設にテナントとして入っている店では、シャッターに不具合が出たときに、誰が手配し、誰が費用を負担するかを先に確認しておくことが大切です。

テナントの飲食店でシャッターに不具合が出たときの連絡の流れ

誰の設備かを確認する

店の入口のシャッターが、入居時からビルに付いていたものか、店舗の工事で付けたものかによって、修理を手配する側が変わることがあります。どちらになるかは、賃貸借契約や管理規約の取り決めによります。まずは契約書類を確認し、分からなければ管理会社やオーナーに問い合わせましょう。

管理会社を通して工事を進める場合の承認や日程の調整は、「管理物件のシャッター工事で確認すること」で解説しています。

共用部の防火シャッターの前に物を置かない

店の前の通路や、厨房の裏の通路に、防火シャッターが付いている建物もあります。消防法では、飲食店などの防火対象物で政令で定めるものの管理について権原を有する者に対し、避難上必要な施設に避難の支障になる物を放置しないこと、防火戸の閉鎖の支障になる物を放置しないことを求めています。

食材の箱、ビールケース、ごみ袋、看板などを、防火シャッターが閉まる位置に置いていないかを確かめてください。忙しい時間帯ほど、つい一時置きにしてしまいがちな場所です。

建物が定期報告の対象になっている場合

建築基準法に基づく定期報告制度では、国土交通省の資料で、飲食店や物品販売店舗なども、階や床面積の条件によって対象になる用途として示されています。対象かどうか、報告の時期は、建物の用途や規模、所在地の特定行政庁によって異なります。テナントの立場では、建物側の検査の日程に合わせて、店内の入館や立会いを求められることがあります。

同じような状況でお困りでしたら、ご相談ください

設置場所、手動・電動の種類、今の状態をお知らせいただくと、確認しやすくなります。写真はLINEで送れます。

費用が変わる要素と、相談の前に伝えること

飲食店のシャッターの修理や交換は、状態や作業の条件によって内容が大きく変わるため、ここでは金額の目安ではなく、費用が変わる主な要素を整理します。

費用が変わる要素 内容
作業の種類 点検、清掃を伴う調整、部品の修理・交換、本体の交換、新設
シャッターの種類と大きさ 手動・電動、開口の幅と高さ
汚れや傷みの状態 調整で済むか、部品の交換が必要か
部品の取り寄せ 製品によって取り寄せが必要か
台数と設置場所 入口・搬入口・通路側など、何台あるか
作業の条件 作業できる曜日・時間帯、入館の手続き、車両の駐車場所

※費用は、シャッターの種類・大きさ・設置状況、部品の取り寄せの有無によって変わります。作業の時間帯によって料金が変わる場合があります。正確な費用は、現地で状態を確認したうえでお見積もりします。

相談のときに伝えてほしいこと

  • 店舗の所在地と、路面店かビルのテナントか
  • シャッターの設置場所と台数、手動・電動の種類
  • 症状(重い、音がする、止まる、閉まりきらない)と、気づいた時期
  • 作業できる曜日と時間帯
  • 見積書の宛先と、管理会社・オーナーの承認が必要か

開業・改装で新設や交換を考えるとき

開業や改装のタイミングは、シャッターを新しく付けたり、古いものを交換したりする機会でもあります。飲食店ならではの使い方から考えておきたい点を挙げます。

開け閉めの回数と操作する人から考える

毎日開け閉めし、操作する人が交代で変わる店では、手動か電動かを開口の大きさとあわせて検討します。電動にする場合は、電源の取り方と操作スイッチの位置を、厨房や客席のレイアウトと一緒に決めておくと、後からの手戻りを防げます。

看板・照明・換気口との取り合い

入口の上には、看板や照明、換気扇の排気口が集まりがちです。シャッターのケースやレールの位置と重ならないか、排気がシャッターに直接当たらないかを、内装の計画の段階で確認しておきましょう。

搬入の動線

食材や飲料を台車で運び込む出入口では、開口の幅と高さを、運ぶものの大きさから考えます。下端やレールに台車が当たりやすい場所かどうかも、設置の位置を決めるときの判断材料になります。

テナントの場合は、工事の前に管理会社やオーナーの承認が必要か、防火の指定がある開口部かどうかも確認してください。

日本シャッターサービスセンターでできること

日本シャッターサービスセンターでは、店舗のシャッターの修理・点検、手動から電動への切り替え、新設・交換のご相談を承ります。飲食テナントが入る建物の防火シャッターについては、保守点検や法定の定期検査にも対応しています。防火シャッターの点検・検査を行える資格者が複数在籍し、点検・検査は年間約500件の実績があります。

飲食店の裏手にある、シャッターが半分ほど上がった搬入口を、早朝の柔らかい光の中でのイメージ
イメージ画像(AI生成)

現地では、シャッターの状態だけでなく、開け閉めの時間帯や搬入の動線、まわりの看板や換気口との位置関係も確認し、作業の内容と日時をご案内します。新設・防火・法人向けの工事には、5年間の施工保証が付きます。

よくある質問

飲食店のシャッターの油汚れは、どのように手入れすればよいですか?

表面の汚れは、乾いた布や固く絞った布でこまめに拭き取るのが基本です。閉店後の片付けに拭き掃除を組み込むと続けやすくなります。ガイドレールの奥やケースの中まで汚れが入り込んでいる場合は、無理に分解せず相談してください。

テナントで入っている店のシャッターが故障したら、誰が修理を手配しますか?

入口のシャッターが入居時からビルに付いていたものか、店舗の工事で付けたものかによって、手配する側が変わることがあります。賃貸借契約や管理規約の取り決めによるため、まず契約書類を確認し、分からなければ管理会社やオーナーに問い合わせましょう。

営業中でも飲食店のシャッターの点検や修理はお願いできますか?

営業時間中にシャッターの作業をするのは難しいため、定休日や開店前、閉店後など作業できる時間帯を最初に伝えてください。部品の取り寄せが必要な場合は、その間の開け閉めをどうするかもあわせて相談しておくと、営業への影響を抑えやすくなります。

まとめ

飲食店のシャッターは、毎日の開け閉め、厨房の油煙や清掃の水、食材の搬入と、負担がかかりやすい条件がそろっています。表面の汚れはこまめに拭き取り、レールの奥の汚れや動きの変化は、無理に直さず早めに相談しましょう。点検や修理は、作業できる時間帯を最初に伝えると、営業への影響を抑えやすくなります。

テナントとして入っている店では、シャッターが誰の設備かを契約書類で確認し、管理会社やオーナーへの連絡の順番を決めておくことが大切です。共用部の防火シャッターが閉まる位置には、物を置かないようにしてください。

修理の流れや症状ごとの確認は「シャッター修理」、店舗やテナントビルのシャッター工事は「法人向けシャッター工事」、新しく付けたい場合は「シャッターの新設・取り付け」のページもご覧ください。

閉店時・定休日に見ておきたいシャッターのチェック

【付録】この記事で使った用語

用語 説明
スラット シャッターのカーテンを構成する、横長の板。
ガイドレール 開口の左右に付く縦のレール。シャッターの上下の動きを案内する。
下端 シャッターの一番下の部分。床に接し、ゴムが付いているものもある。
シャッターケース 開口の上部に付く箱。巻き取ったシャッターを収める。
施設の基準 飲食店などの営業許可で求められる、施設の構造や設備の基準。都道府県等が条例で定める。
防火シャッター 火災のときに閉まり、炎や煙が広がるのを抑えるためのシャッター。普段は開けたまま使う。
防火対象物 消防法で、火災の予防の対象となる建物など。
定期報告制度 建築基準法第12条に基づき、対象の建物の状態や防火設備などを検査し、特定行政庁へ報告する制度。
特定行政庁 建築に関する行政を担う自治体。定期報告の対象や時期を定め、報告を受ける。
作成:日本シャッターサービスセンター
運営:ジャパン合同会社。施工事例やご相談前の確認事項を掲載しています。

防火シャッターのご相談

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東京・神奈川・千葉・埼玉での防火シャッターのご相談を承ります。建物の用途と所在地、設置場所と台数を分かる範囲でお知らせください。

検査で指摘された内容、メーカー名、手動・電動の種類などが分かれば、あわせてお知らせください。

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