建物の管理者・オーナーの方へ

シャッターから異音がするとき|音の種類と、使い続ける前に確認すること

こすれる音、ガタガタという音、大きな衝撃音。音から場所の見当をつけ、止めて確かめる

公開日:作成:日本シャッターサービスセンター
町工場の入口で、鉄のシャッターが半分ほど開いている様子を外から正面にのイメージ
イメージ画像(AI生成)

シャッターを開け閉めするたびに、きしむような音がする。最近、ガタガタという音が大きくなった。電動シャッターのモーターの音が、前と違う気がする。毎日使っていると、こうした音の変化に気づくことがあります。

音がしても、シャッターは一応動いている。だから、そのまま使い続けてしまうことも少なくありません。しかし、いつもと違う音は、部品のずれや傷み、引っかかりを知らせるサインであることがあります。放っておくと、途中で止まったり、動かなくなったりするおそれがあります。

異音に気づいたら、音の種類で場所の見当をつけ、使い続ける前に止めて確かめることが大切です。 この記事では、店舗・倉庫・事業所の設備担当者や管理会社の方に向けて、音の種類と考えられる場所、記録の残し方、すぐに使用を止めたほうがよい状態、日頃の管理をまとめます。

シャッターの異音が気になる方へ

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異音は、いつもと違うことを知らせるサイン

業界団体は、シャッターの日常点検の項目として、今までと違う異音がしないかを確かめることを挙げています。あわせて、振動、変形、全開・全閉の位置で止まるか、といった点も確かめる項目になっています。

また、いつもと違う動きや異音があるときは、速やかに使用を中止し、通行を禁止するよう呼びかけています。音がするだけで動いているからといって、使い続けてよいとは限りません。

ここで大事なのは、「いつもと違う」かどうかです。シャッターは、種類や大きさによって、開け閉めのときにある程度の音がするものです。ふだんの音を知っておくと、変化に気づきやすくなります。音の大きさだけでなく、音がする高さや、聞こえてくる方向が変わっていないかにも注意してみてください。事業所では、開け閉めをする人が日によって変わることもあります。「前より音が大きい」と感じた人が、すぐに報告できるようにしておくと、小さな変化を見逃しにくくなります。

音の種類と、考えられる場所

音の種類によって、どのあたりに原因がありそうか、見当をつけることができます。ただし、音と原因が一対一で決まるわけではありません。あくまで相談のときに伝えるための目安として使ってください。

シャッターの各部と、音が出やすい場所の目安
音の種類 考えられる場所の例 確かめたいこと
こすれる・きしむ音 ガイドレールとカーテンのこすれ、レールの汚れや曲がり 決まった高さで音がするか、レールに傷や曲がりがないか
ガタガタ・バタバタという音 カーテンのがたつき、風によるあおられ 風の強い日だけか、閉めたままでも鳴るか
ゴトン・ガタンという大きな音 巻き取りの部分の乱れ、部品の外れ 音のあとに傾き、止まる、重くなるといった変化がないか
うなるような音(電動) 開閉機、ブレーキ 動き出しが遅い、動きが遅いといった変化がないか
カチカチ・ジャラジャラという音(電動) 開閉機と巻き取りの部分をつなぐチェーン 音が大きくなっていないか、決まった周期で鳴るか

業界団体の資料では、専門の技術者が行う点検の項目として、ローラチェーンのさびやたるみ、開閉機やブレーキ装置の異常音、降下の速度と異常音などが挙げられています。こうした部分は、ケースの中にあって外からは見えません。音の場所の見当がついても、確かめるのは点検の際に任せてください。

閉めたままでも鳴る音

閉めたままのシャッターが、風の強い日にガタガタと鳴ることがあります。風であおられている場合は、開け閉めのときの異音とは分けて伝えてください。業界団体は、強風のときにシャッターに近づいたり、操作したりしないよう呼びかけています。風が強い間は、音を確かめに近づくのも控えましょう。

音がしたときに確かめて記録すること

音の様子を記録しておくと、相談のときに状態を伝えやすくなります。シャッターの下には入らず、離れた位置から確かめましょう。

音がしたときに記録すること
記録すること 内容
いつから 気づいた日、だんだん大きくなったか、急に鳴り出したか
どのとき 開けるとき、閉めるとき、両方か。動き出しか、途中か、止まる直前か
どこから 上のケースのあたり、左右のレール、カーテンの面、下のほう
ほかの変化 重くなった、動きが遅い、傾く、止まる位置が変わった
最近あったこと 物や車が当たった、強い風が吹いた、近くで工事をした

スマートフォンで、開け閉めの様子を動画に撮っておくのも一つの方法です。音と動きを一緒に残せるため、言葉で説明しにくい音も伝えやすくなります。撮るときは、シャッターの下や動く範囲に入らず、離れた位置から全体が入るようにしてください。

相談するときに伝えること

  • 建物の所在地と、シャッターの場所・台数
  • 記録した音の様子と、撮影した動画
  • 製品の表示、手動・電動の種類、おおよその年数
  • 作業できる曜日・時間帯、入館の手続き

すぐに使用を止めたほうがよい音

次のような場合は、使い続けず、すぐに使用を止めて相談してください。

  • 大きな音がしたあと、カーテンが傾いたり、途中で止まったりした
  • 音とあわせて、急に重くなった、動きがぎくしゃくし始めた
  • 止めたあとに、シャッターがすべり下りてくる
  • 金属が当たるような音が、開け閉めのたびに大きくなっている

業界団体は、いつもと違う異音があるときや、止める操作をしても遅れて止まるときを、異常の例として挙げています。電動シャッターでは、チェーンが切れてシャッターが落ちた事故も、消費者庁の注意喚起で紹介されています。音がしているうちは、シャッターの下を人や車が通らないようにしましょう。

【やってはいけないこと】

  • 音の場所を確かめるために、動いているシャッターの下に入る
  • ケースや開閉機のカバーを外して、中をのぞく・触る
  • どこに差せばよいか分からないまま、油や潤滑剤を吹き付ける
  • 音がするのに、何度も開け閉めを繰り返して様子を見る
  • 傾いたカーテンを、手で押したり引いたりして直そうとする

業界団体の保守点検の説明でも、注油や停止位置の調整は、点検の中で行う整備として挙げられています。気になる場合も、自己判断で手を加える前に相談してください。

手動・電動・防火シャッターで違うこと

手動シャッター

手動シャッターの音は、開け閉めの重さの変化と一緒に現れることがあります。重くなった、途中で引っかかる、といった変化があれば、あわせて伝えてください。手で持ち上げるときに力の入れ具合が変わった、片側だけ引っかかる感じがする、といった操作する人の感覚も、原因を考える手がかりになります。

電動シャッター

電動シャッターでは、ケースの中の開閉機やブレーキ、チェーンの音の変化に気づくことがあります。動き出しが遅い、止まる位置が変わった、途中で止まるといった症状が一緒にある場合は、別の記事も参考にしてください。

防火シャッター

防火シャッターは、火災のときに閉まる設備で、普段は動かす機会がほとんどありません。点検のときに異音を指摘された場合は、ご自身で作動させず、指摘の内容が分かる書類をそろえて相談してください。防火シャッターには、保守点検とは別に、建築基準法に基づく定期検査・報告の制度があります。対象となる建物や報告の時期は、建物の用途や規模と、所在地の特定行政庁によって異なります。

同じような状況でお困りでしたら、ご相談ください

設置場所、手動・電動の種類、今の状態をお知らせいただくと、確認しやすくなります。写真はLINEで送れます。

費用が変わる要素と、日本シャッターサービスセンターでできること

異音の修理は、原因の場所や傷み具合によって内容が大きく変わります。そのため、ここでは金額の目安ではなく、費用が変わる主な要素を整理します。

費用が変わる要素 内容
原因の場所 レール、カーテン、巻き取りの部分、開閉機、チェーンのどこか
対応の内容 清掃や調整で済むか、部品の交換が必要か、本体の交換を検討するか
シャッターの種類と大きさ 手動・電動、軽量・重量、開口の寸法
部品の取り寄せ 製品に合う部品の手配が必要か
作業の条件 作業できる曜日・時間帯、営業や入出荷との調整、高所作業の要否

※費用は、シャッターの種類・大きさ・設置状況、部品の取り寄せの有無によって変わります。別途、基本料金や作業の時間帯による料金がかかる場合があります。正確な費用は、現地で状態を確認したうえでお見積もりします。

日本シャッターサービスセンターでは、シャッターの異音の点検、修理、部品交換、交換のご相談を承ります。現地で音の出ている場所と部品の状態を確認し、調整で済むか、部品の交換が必要かをご案内します。

点検口を開けたシャッターケースの中にある、巻取りの軸とばね部分を低い位置から近くでのイメージ
イメージ画像(AI生成)

法人のお客様には、作業できる曜日や時間帯を伺い、工事の日時と範囲を整理してからお見積もりします。新設・防火・法人向けの工事には、5年間の施工保証が付きます。防火シャッターの点検・法定の定期検査を行える資格者が複数在籍し、防火シャッターの点検・検査は年間約500件の実績があります。年数がたち、修理か交換かで迷う場合は、次の記事も参考にしてください。

異音に早く気づくための日頃の管理

異音は、早く気づくほど、対応の選択肢を広げやすくなります。

異音に早く気づくための日頃の管理

日常点検でふだんの音を知っておく

毎日開け閉めする人が、音と動きに気を配るだけでも、変化に気づきやすくなります。調子のよいときの開け閉めを動画で残しておくと、後で比べるときの手がかりになります。レールの近くに荷物を置かない、ぶつけたときはすぐに報告する、といったことも共有しておきましょう。

定期点検を受け、記録を残す

業界団体は、日常点検と定期点検が必要だとし、専門の技術者による年1〜2回の定期点検を勧めています。点検の結果と、気づいた音の記録をあわせて保管しておくと、変化の経過を追いやすくなります。複数のシャッターがある事業所では、シャッターごとに番号を付け、どのシャッターでいつ何に気づいたかを残しておくと、点検や修理の相談のときに伝えやすくなります。

よくある質問

シャッターから異音がしますが、動くならそのまま使ってもよいですか?

音がするだけで動いているからといって、使い続けてよいとは限りません。いつもと違う音は、部品のずれや傷み、引っかかりを知らせるサインのことがあり、放っておくと途中で止まったり動かなくなったりするおそれがあります。使い続ける前に止めて確かめてください。

異音について業者に相談するとき、何を伝えればよいですか?

建物の所在地とシャッターの場所・台数、音の様子と撮影した動画、製品の表示、手動・電動の種類、おおよその年数を伝えてください。いつから、開けるときか閉めるときか、どこから聞こえるか、ほかの変化もあわせて記録しておくと状態が伝わりやすくなります。

すぐに使用を止めたほうがよい異音は、どのようなものですか?

大きな音のあとにカーテンが傾いたり途中で止まったりした場合や、急に重くなった場合は、使用を止めて相談してください。止めたあとにシャッターがすべり下りてくる場合や、金属が当たるような音が開け閉めのたびに大きくなる場合も同様です。

まとめ

シャッターの異音は、いつもと違うことを知らせるサインです。こすれる音、ガタガタという音、大きな衝撃音、うなり、チェーンの音など、音の種類から場所の見当をつけることはできますが、原因は現地で確かめて判断します。いつから、どのとき、どこから、ほかの変化、最近あったことを記録し、動画も残しておくと相談がスムーズです。

大きな音のあとに傾いた、止まった、すべり下りるといった場合は、すぐに使用を止めてください。カバーを外したり、自己判断で油を差したりせず、日常点検と定期点検で早めに気づける体制を整えましょう。

修理の流れや症状ごとの確認は「シャッター修理」、店舗・倉庫・工場などのシャッターの点検・修理は「法人向けシャッター工事」、防火シャッターの異音や不具合は「防火シャッター」のページもご覧ください。

【付録】この記事で使った用語

用語 説明
カーテン(スラット) シャッターの開け閉めする面。細長い板をつないで作られている。
ガイドレール 開口の左右に付く縦のレール。カーテンの上下の動きを案内する。
座板 カーテンの一番下に付く部材。閉めたときに床に接する。
シャッターケース 開口の上部に付く箱。巻き取ったカーテンを収める。
開閉機 電動シャッターを動かすための装置。
ブレーキ装置 電動シャッターの動きを止めるための装置。開閉機に付いている。
ローラチェーン 開閉機の力を巻き取りの部分に伝えるチェーン。
日常点検 使う人や管理する人が、ふだんの使用の中で行う確認。
定期点検 専門の技術者が、決まった時期に行う点検。
防火シャッター 火災のときに閉まり、炎や煙が広がるのを抑えるためのシャッター。普段は開けたまま使う。
特定行政庁 建築に関する行政を担う自治体。定期報告の対象や時期を定め、報告を受ける。
作成:日本シャッターサービスセンター
運営:ジャパン合同会社。施工事例やご相談前の確認事項を掲載しています。

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